私たちが口にするものはどんなものでしょうか?
それは「人間以外のもの」です。つまり、人間は他者(自然、動植物)の命をいただいていて生活を営んでいるのです。(他者の命をいただくが「いただきます」の語源です。)
自然は“恵みの源”であり、特に山には多く含まれます。私たちの食の7~8割は土から生成されています。その恵みのほとんどが、山からはじまり、その恵みが雨と共に土を潤し、川に流れます。上流から下流へと続く長い流域は、人工的に線を引いた自治体の枠を超え、数多くの地域に山からの恵みを届け、私たちの暮らしに恵みをもたらします。具体的には、田畑に水やミネラルなどを送り、作物を育てます。その作物は私たち人間が食べたり、家畜の餌となります。そして最終的には海へと流れ、海洋資源となり、また私たちの生活にもどります。
スキーキャンプ会場“志賀高原” |
山から川、そして海へとつづくサイクルを考えると、海洋汚染やプラスチック問題がよくニュースであがりますが、大事なのは、根本の山や川そして私たちの生活圏でよく考えなければいけないことがわかります。
日本といえばやっぱり“富士山”。富士山は「世界文化遺産」と言われています。。
理由は、自然観や日本文化に大きな影響をあたえ、人と自然の共生を象徴するものだからです。
歴史的に修験者が多く、山岳信仰で流行したことや世界的に有名な芸術作品にも数多く富士山が描かれています。このように日本では、山と私たちの生活が密につながり、共生しているということを感じなければいけません。
1月活動の登山は、子どもたちにとって、大変。。。楽しい!色々感じることがあると思います。人間が唯一他の動物と異なる点は、祈ることができることと長距離歩行ができることです。昨今の子どもの体力低下にも、現代の子どもたちは歩数が圧倒的に30年前の半数以下というデータがあるように、歩くことで基礎体力をつけ、知力、精神力へとつながるきっかけになればよいと願っております。
森のようちえん・がっこう 田北(たっきーリーダー)