2015年11月13日金曜日

平和の絵本を読んでのスタッフ自身の感想②

藤沢YMCA平和の絵本ご紹介②『せかいでいちばんつよい国』
 横浜YMCAでは子どもたちに読書から平和について考えるきっかけとなるよう毎年11月に平和の絵本読書キャンペーンを実施しています。



~お話の内容~
強い兵隊と武器を持った大きな国がまわりの国を次々と征服していく中で、最後に兵隊も武器も持たないけれど、みんなが楽しく暮らしている小さな国が残りました。小さな国の人々は兵隊たちをもてなし、だんだんと兵隊たち、そして大きな国全体が小さな国の文化に染まっていったというお話です。
 強い兵隊と武器を持ち、戦争に勝つことが、本当の“強さ”ではないということを改めて考えさせられる絵本でした。どんなに強い武力を持つ国があっても、みんなが楽しく笑いながらおしゃべりをし、おいしいごはんを食べ、幸せに暮らしている国にはかなわないのです。征服しようと攻めてきた兵隊たちを受け入れ、一緒に楽しい時間を共有することの大切さに気付かせることができた小さな国の人々の力は、本当に素晴らしいものだと感じました。これは何も国に限ったことではないと思います。自分が正しい、自分の方が強いと思ってまわりの人と関わるのではなく、まわりの人を受け入れ、共に楽しい時間を過ごそうという気持ちを持つことの大切さにも気付けたような気がします。
絵や色使いもかわいらしく、読みやすい絵本ですので、ぜひこの機会にお子さまと一緒に読んでみてください。




               横浜YMCA平和の絵本読書キャンペーン


(藤沢YMCA 水上)