今日、AIやIoTなど特にコロナ後に先進的な急速な技術革新に伴い、目まぐるしく社会は変化しています。また、安心、安全、便利、快適、効率化した社会は、豊かな日常生活を送れているようにみえます。
さて果たして本当でしょうか?あらゆるものがオートマ化し、情報社会により、様々な情報が簡単に手に入ります。一方、私たち社会に絶対必要な条件“人間関係”は、どうでしょうか。人間関係は、時間と労力をつかい、大変なこともあります。しかし、私たち人間は動物界では弱く、群れて、連帯してきたことから、この地球で勝ち残ることができました。すなわち、人間としての営みの根底は“他者とのつながり”が絶対条件だということが、人類史から見ても証明されています。
上記でも述べたように、人間は逆境、困難の中で、他者と連帯し、生
きる力を養ってきました。さて、今日の社会で他者とつながりを意識しなければ生きていけないのでしょうか。
いや、そんなことはありません。しかし、人間の身体性、精神性、社会性は劣化してきているといわれています。SNS上で見ず知らずの人を叩く、人身事故に遭遇した際、周りの人々が動画を回していることに私は恐怖を感じました。
現代の子どもには“三間”が足りないといわれています。「時間」「空間」「仲間」そして最近では「不足が不足している」といわれています。
はたして「助けてといったときに、助けてくれる仲間」が私たちにどれだけ周りにいるのでしょうか。
中高生と富士山登頂 |
さて、“森のようちえん“をお聞きしたことはありますでしょうか。北欧発祥の幼児教育の一つで、スウェーデンでは、国家戦略のひとつに「野外活動」が盛り込まれています。
人格形成を担い、多感な幼児期に自然の中での体験を通し、社会性、人格形成、認知能力、非認知能力、身体性などさまざまな学びにつながると推奨しております。中には森の中で算数を教えたりもします。
教育の観点からこの活動は大変優位性があり、単純に森(自然)を相手にすることは、楽しいだけでなく、きちんと知識や準備を整えなければ、命の危険を伴うという、かつて人間が森で共存していた時代からかけ離れた現代の社会では気づきづらい社会課題を私たちが理解しなければいけません。
そのため、今回は森のようちえん第1弾では、保護者の皆様と一緒に森の中で、“生きる”ために絶対条件である“食”をテーマにおにぎりをつくります!
「なしつつ学ぶ~Learning by doing~」様々な体験を通して、まずは感じる。そして薪を割るために薪割をする。火おこしのために火を起こす方法が目的とせず、すべては“生きること”“食べること”のために本質的な体験をすることが大切です。
薪割りは“なた”をつかいます |
今回を機に数多くの野外活動を実施していこうと思っています!ぜひご家族の皆様とご参加くださいね!
藤沢YMCA 田北 孝紀(たっきーリーダー)