2024年12月5日木曜日

山と生きる ~森のようちえん・がっこう コラムvol.4~

私たちが口にするものはどんなものでしょうか?
それは「人間以外のもの」です。つまり、人間は他者(自然、動植物)の命をいただいていて生活を営んでいるのです。(他者の命をいただくが「いただきます」の語源です。)


 自然は“恵みの源”であり、特に山には多く含まれます。私たちの食の7~8割は土から生成されています。その恵みのほとんどが、山からはじまり、その恵みが雨と共に土を潤し、川に流れます。上流から下流へと続く長い流域は、人工的に線を引いた自治体の枠を超え、数多くの地域に山からの恵みを届け、私たちの暮らしに恵みをもたらします。具体的には、田畑に水やミネラルなどを送り、作物を育てます。その作物は私たち人間が食べたり、家畜の餌となります。そして最終的には海へと流れ、海洋資源となり、また私たちの生活にもどります。
スキーキャンプ会場“志賀高原”

 山から川、そして海へとつづくサイクルを考えると、海洋汚染やプラスチック問題がよくニュースであがりますが、大事なのは、根本の山や川そして私たちの生活圏でよく考えなければいけないことがわかります。

 日本といえばやっぱり“富士山”。富士山は「世界文化遺産」と言われています。。

理由は、自然観や日本文化に大きな影響をあたえ、人と自然の共生を象徴するものだからです。
 歴史的に修験者が多く、山岳信仰で流行したことや世界的に有名な芸術作品にも数多く富士山が描かれています。このように日本では、山と私たちの生活が密につながり、共生しているということを感じなければいけません。
富士山YMCA

 1月活動の登山は、子どもたちにとって、大変。。。楽しい!色々感じることがあると思います。人間が唯一他の動物と異なる点は、祈ることができることと長距離歩行ができることです。昨今の子どもの体力低下にも、現代の子どもたちは歩数が圧倒的に30年前の半数以下というデータがあるように、歩くことで基礎体力をつけ、知力、精神力へとつながるきっかけになればよいと願っております。

森のようちえん・がっこう 田北(たっきーリーダー)

2024年12月4日水曜日

【藤沢YMCA】幼小水泳リーダートレーニング

水泳リーダートレーニングを行いました!

 11月より、とつか、山手台、藤沢YMCA合同の水泳リーダー(指導者)

   トレーニングを実施しております。子どもたちの安全を守り、 

楽しく水泳をするためにリーダーたちは日々トレーニングを重ねています。



こんな笑顔なリーダーたちが集まっています!

今回のトレーニングでは、水泳クラスの約束事を確認し、

リーダーとしてどのように立ち振る舞うのかを話し合いました。

また、基本的な安全管理としての補助法を学びました。


水泳、体操、英語などの体験会や短期講習会もありますので、

ぜひご参加ください!詳しくはこちら


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一緒に活動しませんか?詳しくはこちら


(藤沢YMCA 高井)


2024年11月9日土曜日

自然と生活のつながり ~森のようちえん・がっこう コラムvol.3~

キャンプやアウトドアをとおして日々の生活から離れ、癒しを求めに自然の中へ訪れることがありますよね。


 でも実はそうではなく、人間は自然の一部であり、本来あるべき場所(自然)に戻るから癒され、落ち着くのだと感じます。本来あるべき人間の営みは、自然と共存することであり、都市化した日ごろの生活空間は、“かりそめの場所”ということに気づかなければなりません。

 日本の歴史をたどると、縄文時代が昨今注目されています。理由は、あらゆる調査の中で、
1万年以上も争いの痕跡がなかったとされています。なぜでしょうか。1つに共同体意識が強かった。2つ目に自然との共存です。特に2つ目です。かつて世界四大文明といわれた場所は、現代では、砂漠化、乾燥地帯となっています。それは資源をつかいすぎたからです。
 縄文時代の意図人は、自然の中で狩猟採集をしていた生活で、必要最低限な量を採取・狩猟し、翌季、翌年にも安定して資源が残るよう自然とうまく向き合い、共同体生活を営んでいました。要は持続可能な暮らし。現代でいうSDGsです。そのため、日本国土の森林率は、フィンランドに次いで第2位の67%と言われており、過去の日本人がいかに自然と共存してきたかがわかります。

 自然は私たちの恵みの源です。山からの恵みが川によって平地にもたらせれ、生活を潤します。そして海に流れ、海の海産物を食す。私たちが口にするものは、人間以外の要は“自然の恵み”なのです

 自然とは週末に癒されにいく場所ではなく、私たちの生活に自然は密につながっており、生きているということを忘れてはいけません。


田北(たっきーリーダー)

2024年10月19日土曜日

2024 Halloween Partyを行いました🎃

 Hello! everyone! えみリーダーです😊

10月12日()に藤沢YMCAHalloween Partyを行いました✨

当日は13名の子どもたちとその保護者のみなさまにご参加いただきました。みんな思い思いのコスチュームを着てわくわくしながら集まってくれました。


教室に入ってMei先生とAlina先生にHello!と元気にごあいさつをしました。

そしてまずはじめに、先生たちが自己紹介をしたあとに子どもたちにひとりひとり“What’s your name?”と聞くとみんな”My name is _______”と元気にお返事してくれました。

そのあとは、先生といっしょにHalloweenに関するvocabularyを7つ学習しました。

bat” “mummy” ghost” “black cat” “spider” “crow” werewolf”という単語をジェスチャーを交えながら実際に言ってみました。何回か練習するうちにみんな言えるようになって大きな声で”bat!”という感じに言ってくれてびっくりしました😲


単語の練習が終わるとおたのしみのクラフトです。あらかじめ用意された材料を使ってMei先生がオールイングリッシュで作り方の説明をすると、早い子はどんどん作ってくれてあっという間に個性豊かなジャック・オー・ランタンがつぎつぎと出来上がりました💓




クラフトのあとは、Alina先生によるゲームです。最初に学んだHalloweenにまつわる単語と色のカードを使って、それらのものや色を探すゲームをしました。みんなゲームの要領がわかるとあっという間に探し当てて、真剣な顔でここにあるよ!と教えてくれました。

遊びながらいろいろな単語を練習できました!

ゲームのあとはItsy Bitsy Spiderの手遊び歌を歌って、集合写真を撮ったら、


いよいよTrick-or-Treatingに出発です!みんな出発前にかけごえを練習したので、お菓子をもらいに行くととても上手に“トリックオアトリート”と言えました。

最初のお部屋ではみなみリーダーが、2つ目のポイントではしみしみリーダーが、そして最後のポイントでは受付の椎葉さんがみんなを待っていてくれて、
Happy Halloween!と言ってお菓子をくれましたが、みんなしっかりThank you まで言えてすばらしかったです。



2024年のHalloween Partyも子どもたちの元気な声とえがおに包まれて無事に終わりました。みんなにとってよい思い出になってくれたらうれしいです。また来年もお待ちしています。

2024年10月17日木曜日

あそびは平和を創る ~森のようちえん・がっこう ~コラムvol.2~

「クタクタになってあそび、食べて、寝る!」 
さすれば平和は創れる。そんな理想が現代で叶うとうれしいですが、現実はそうではありません。  


 ウクライナ・ロシアの戦争は、約1年半にも続いています。世界各国を見渡せば、紛争、内戦、支配等、目に余る惨劇が今もなおつづき、多くの子どもたちや無抵抗な市民が巻き込まれています。  
 
日本国内では戦争は起きていません。しかし大変悲しい現実があります。一見平和に見える日本。ではなぜ生きづらさを抱える人、自ら命を立つ人が多いのでしょうか。それは「無関心」です。  
 人間関係が希薄し、個人主義、学歴社会などまさに資本主義から生まれた競争社会は、物の豊かさと引き換えに、人と心のつながりを切り離していきました。今日では、見えない他者に誹謗中傷するなどSNSの問題は、あきらかに“感情の劣化”といっても過言ではありません。

  さて、タイトルの話にもどります。フランスの哲学者“ジョルジュ・バタイユ”は『呪われた部分~普遍経済学論~』の著書の中で、「過剰」という言葉を用いています。太陽は、見返りを求めず、自らを破壊し、エネルギーを放出し、過剰な熱と光を地球に降り注いでいます。そして善人にも悪人にも平等に陽を浴びさせることができ、これを「純粋贈与」と呼びます。  そして過剰の太陽エネルギーをもとに、植物、動物そして人間は生成され、この循環こそが、経済の根本だとバタイユは唱えます。

  しかし、産業革命後、世界の主流は資本主義社会となり、物を売って得た富は、贈与ではなく、増殖させ、富を持つものがさらに富を得るシステムへと変わり、格差がうまれていきます。過剰=「純粋贈与」の形が姿を変え、人間のもつ過剰エネルギーは、自分のためにつかい、他者への攻撃にかわり、誹謗中傷、いじめ、偏見、差別、そして戦争につながると説きました。 (だいぶ過程は省略しています)

  そのため、森のようちえんの野外教育では、まずあそびを通して身体性を伴う体験を徹底的に森(自然)の中でします。 
 なぜ自然なのか。「自然は中立」だからです。石川県の例のように年始の大地震を受け、市民の方のがんばりや全国の方の支援の中、少しずつ復興し、仮設住宅が整ってきた矢先に豪雨による被害。私たち人間がいくらがんばっても祈っても自然は容赦なく私たちにその強大な力を見せつけます。
出張先のバンクーバーYMCAのキャンプ場 
クジラの出る海でマリンプログラムが実施されます

  森で遊ぶことは、私たち人間が自然に適用していかなければ容易に踏み入れることはできません。そのような環境下であそぶということが、五感や脳をフルに使い、過剰エネルギーを創出します。そして精神性を伴う体験、そう他者とのつながりの中で、その過剰エネルギーを使い、贈与していくのです。要は他者(人や自然、動物)に思いを寄せていくのです。 



  だから、子どもの時には、とにかくあそんで、おなかがすいたら食べて、そして寝る。これが平和を創るための幼少期の大切な時間であると私は信じています。

  藤沢YMCA田北(たっきーリーダー)  

2024年9月5日木曜日

野外活動のすすめ ~森のようちえん・がっこう コラムvol.1~

 今日、AIIoTなど特にコロナ後に先進的な急速な技術革新に伴い、目まぐるしく社会は変化しています。また、安心、安全、便利、快適、効率化した社会は、豊かな日常生活を送れているようにみえます。

 さて果たして本当でしょうか?あらゆるものがオートマ化し、情報社会により、様々な情報が簡単に手に入ります。一方、私たち社会に絶対必要な条件“人間関係”は、どうでしょうか。人間関係は、時間と労力をつかい、大変なこともあります。しかし、私たち人間は動物界では弱く、群れて、連帯してきたことから、この地球で勝ち残ることができました。すなわち、人間としての営みの根底は“他者とのつながり”が絶対条件だということが、人類史から見ても証明されています。

 上記でも述べたように、人間は逆境、困難の中で、他者と連帯し、生
きる力を養ってきました。さて、今日の社会で他者とつながりを意識しなければ生きていけないのでしょうか。

いや、そんなことはありません。しかし、人間の身体性、精神性、社会性は劣化してきているといわれています。SNS上で見ず知らずの人を叩く、人身事故に遭遇した際、周りの人々が動画を回していることに私は恐怖を感じました。

現代の子どもには“三間”が足りないといわれています。「時間」「空間」「仲間」そして最近では「不足が不足している」といわれています。

はたして「助けてといったときに、助けてくれる仲間」が私たちにどれだけ周りにいるのでしょうか。

中高生と富士山登頂

 さて、“森のようちえん“をお聞きしたことはありますでしょうか。北欧発祥の幼児教育の一つで、スウェーデンでは、国家戦略のひとつに「野外活動」が盛り込まれています。 

人格形成を担い、多感な幼児期に自然の中での体験を通し、社会性、人格形成、認知能力、非認知能力、身体性などさまざまな学びにつながると推奨しております。中には森の中で算数を教えたりもします。

教育の観点からこの活動は大変優位性があり、単純に森(自然)を相手にすることは、楽しいだけでなく、きちんと知識や準備を整えなければ、命の危険を伴うという、かつて人間が森で共存していた時代からかけ離れた現代の社会では気づきづらい社会課題を私たちが理解しなければいけません。

 そのため、今回は森のようちえん第1弾では、保護者の皆様と一緒に森の中で、“生きる”ために絶対条件である“食”をテーマにおにぎりをつくります! 

 「なしつつ学ぶ~Learning by doing~」様々な体験を通して、まずは感じる。そして薪を割るために薪割をする。火おこしのために火を起こす方法が目的とせず、すべては“生きること”“食べること”のために本質的な体験をすることが大切です。


薪割りは“なた”をつかいます

今回を機に数多くの野外活動を実施していこうと思っています!ぜひご家族の皆様とご参加くださいね! 

藤沢YMCA 田北 孝紀(たっきーリーダー)

 


2024年3月25日月曜日

【藤沢YMCA】横浜YMCA全体イベント「English Song Festival」のご報告

みなさんこんにちは!えみリーダーです。

三寒四温という言葉がぴったりのお天気が続いておりますが、少しずつ春に近づいていますね🌸

さて今回は、3月17日(日)に湘南とつかYMCAで行われた横浜YMCA全体イベント「English Song Festival」のご報告をします。

このFestivalでは横浜YMCA傘下のYMCAで英語を学んでいる子どもたちのうちSong Festivalで歌いたいと言ってくれた8名の小学生のお友だちがふだんのレッスンで歌っているえいごのうたをステージで披露してくれました。

藤沢YMCAからは2名のお友だちが参加してくれました😀


英語経験1年目、2年目、3年目、4年目のグループに分かれて、それぞれが今学んでいるうたを元気に歌ってくれました。

経験年数があがるごとに歌詞も長くなり曲のテンポも速いものもありましたが、みんな落ち着いて大きな声で歌ってくれました👍

どの子もたくさんのお客さまの前で堂々と歌い切りました💪

素晴らしい歌声を聞かせてくれたみんなに拍手です👏



そして子どもたちの発表のあとは、YASUKO with IRIE AMIGOのみなさんのチャリティーコンサートが行われました。

メインボーカルのYASUKOさんは横浜YMCAで長年英語を教えてくださっている平田やす子先生です。そしてIRIE AMIGOの皆さんも普段からYASUKO先生といっしょに音楽活動をされており、本業でもそれぞれのフィールドの第一線で活躍されている素晴らしい方々です。

そんな皆さまが「能登半島地震緊急支援募金」という主旨に賛同くださり、ボランティアで演奏してくださいました✨


まず最初の曲は「Skimadarink」という子ども向けのうたでした。サビの部分では両手を使った振りも交えておとなも子どもも楽しくリズムに乗ることができました。

そしてそのあとは、おなじみの「L・O・V・E」や「スマイル」「星に願いを」「What a wonderful world」、「ルート66」などが続きました。

聞いたことのある曲ではみなさんいっしょに歌っていたり、手拍子をしたりしていました✨

これらの曲のあとはバンドの皆さまだけのインストルメンタルで「情熱大陸」を演奏してくださいました。それぞれの楽器の素晴らしい演奏に皆さん夢中で聞き入っていらっしゃいました。私もプロの技の数々に圧倒されてしまいました😲

インストルメンタルのあとは、いよいよ後半戦。

「見上げてごらん夜の星を」「The Corner」「君の瞳に恋してる」と続きました。

「The Corner」はやす子先生のオリジナルの歌詞にピアノの入江さんが曲をつけた元気がもらえる一曲でした。

「見上げてごらん夜の星を」では、YASUKO先生が以前コラボレーションしたフラダンスの先生が飛び入りで素晴らしいフラを披露してくださいました。


フラのやわらかな動きと共に歌詞のメッセージがより濃く伝わってきてとても感動しました💓

そして最後はみなさんからの熱烈なアンコールにこたえて「マシュケナダ」という曲を演奏してくださいました。ブラジルのラテンのリズムにのって、途中から飛び入りでダンスをする方々もいらっしゃって、とても楽しい雰囲気のままおひらきとなりました。

今回のFestivalには総勢60名ごえのお客様が集まってくださり、子どもたちの可愛らしい歌声、プロのかたがたの豪華な演奏とYASUKO先生が迫力のうたごえで会場も一体となってとても素晴らしい1時間でした。

今回の収益は「能登半島地震緊急支援募金」として寄付させていただきます。

当日がんばって歌を披露してくれたお友だち、ご来場いただいた皆さま、素晴らしい演奏を聞かせてくださったバンドのみなさまとYASUKO先生、そして演奏をサポートしてくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました。

【参加者とご家族のご感想】

最後に藤沢YMCAから参加してくれたお友だちとそのお母さまからの感想をいただきましたので、一部抜粋して掲載します。

★★参加者のお友だちより★★

初めてだったから緊張した。でも、Outsideを歌えて緊張が解けて、そのままTaking careを歌えたから、楽しかった。マイクで歌うのは、初めてだから、上手く響いていて面白かった。

やす子先生の歌声が綺麗でびっくりした。英語もできて、歌も歌えてすごいなと思った。ありがとうございました。

★★お母さまより★★

マイクを持って歌う感じだったので、大丈夫かな⁈と心配でしたが、1つ下のグループのOutsideを一緒に歌いに行けていたので、感心して見守っていました。

続けてTaking careも無事に歌うことかできてよかったです。藤沢だけでなく、他の英語のレッスンを受けているお子さんとご一緒できたのもよかったと思います。

英語の歌を披露する機会はあまりないと思うので、緊張感はあったと思いますが、良い経験になりました。ありがとうございます。

やすこ先生の英語&素晴らしい歌声とバンドの皆さんの素敵な演奏に元気をもらいました。生演奏を聴くことができる貴重な時間でした。

子どもたちは帰ってからも「スキダマリンク」を歌っています♫

★★お父さまより★★

やすこ先生が盛り上げてくださり親子共々楽しむことが出来ました。

日頃のレッスンの成果を発表する機会はなかなかないので、良い機会になったと思います。


みなさま、素敵なコメントをありがとうございました💛

YMCAではこのような機会を今後も設けていきますので、みなさまぜひご参加ください。

藤沢YMCA 府川